今回は、「ハリー・ポッター」シリーズでヴォルデモートを演じた、レイフ・ファインズを紹介します。
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レイフ・ファインズとは?
名前 | Ralph Nathaniel Twisleton-Wykeham Fiennes(ラルフ・ナサニエル・ツイスルトン・ウィカム・ファインズ) |
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生年月日 | 1962年12月22日 |
出身地 | イングランド、サフォーク |
職業 | 俳優 |
身長 | 180cm |
本名は、ラルフ・ナサニエル・ツイスルトン・ウィカム・ファインズと言います。ノルマン系をルーツに持つため、イギリスでも珍しい名前です。
名前のRalphを「レイフ」と読むのも、古英語に由来しています。また、レイフの父親が義祖父の、レイフ・イーストウッドの名前から名付けたとも語っています。
写真家の父と小説家の母を持ち、6人兄弟の長男として生まれました。弟のジョセフ・ファインズは俳優で、妹のマーサ・ファインズは映画監督として活躍しています。
イギリスの王族や、探検家のラナルフ・ファインズが遠い親戚にあたるそうです。
スネイプ役のアラン・リックマンとの共通点
英国屈指のグラマースクールを卒業後、セブルス・スネイプ役のアラン・リックマンも通った、チェルシー・カレッジ・オブ・アートに通いました。
その後、多くの女優俳優を輩出している、ロイヤル・アカデミー・オブ・ドラマティック・アートに2年間通いました。
そして、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーという劇団に所属し、俳優としてのキャリアをスタートさせました。
チェルシー・カレッジ・オブ・アート、ロイヤル・アカデミー・オブ・ドラマティック・アート、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーという順番は、アラン・リックマンと同じであり、彼らは非常に似た経歴を持っています。
モテたくて空手を習っていた
レイフはインタビューで、16歳の頃にモテたくて、空手とパンクロックに挑戦していたと語っています。
母親がピチピチに縫ったジーンズを履き、髪型も奇抜だったそうです。当時の自分を、ストラングラーズとデヴィッド・ボウイの間を迷走している感じだったと振り返っています。
ヴォルデモート役を断ろうとしていた
レイフ・ファインズが初めて「ハリー・ポッター」シリーズに登場したのは、4作目の炎のゴブレットからです。
ヴォルデモート役のオファーが来た時、レイフは1作目しか見たことがなく、原作もよく知らなかったそうです。
そのため、自分には向いていないと断ろうとしていました。しかし、3人の子供を持つ妹のマーサに「何言ってるの?絶対やらなきゃ!」と言われ、考え直したそうです。
シリーズを全て終えた現在は、誰か他の人がヴォルデモート役をやることは考えられず、もしまた映画がやるのであれば、絶対に自分が演じたいと言っています。
また、ヴォルデモート役を演じるよう後押しした、妹のマーサの息子、ヒーロー・ファインズ・ティフィンは、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」で11歳のトム・リドルを演じました。
ヴォルデモートのアドリブ
「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」で、ホグワーツの生徒たちにヴォルデモート陣営に加わるよう諭すシーンがあります。
そこで、ヴォルデモートの方に歩いてきたドラコを、ハグするという場面があります。
実は、あのシーンのハグはレイフのアドリブで、ドラコの表情はアドリブに困惑する、トム・フェルトンの自然な表情でした。
ヴォルデモートの衣装の秘密
ヴォルデモートといえば、黒いデスイーターのような服が特徴的です。
実は衣装の一部として、シルクでできた黒い女性物のタイツを履いていたそうです。しかし、歩くたびに下がってくるため、威厳のあるヴォルデモートらしい歩き方ができませんでした。
そこで、足の部分だけになるよう切ってもらうと、それまでよりもさらにずり落ちてくるようになってしまい、仕方なくガーターベルトを付けていたそうです。
ちなみに、ヴォルデモートのメイクには2時間しかかけられなかったそうです。多くの出演者が未成年で、現場に居られる時間が限られていたからだと言います。
ヴォルデモートのメイクは、頰や頭に血管のタトゥーシールを貼る、眉毛をなくす、つけ歯、つけ爪、手のメイクなどだそうで、鼻はCGでなくしていました。
パニック発作との戦い
レイフは2013年に、パニック発作に苦しんでいると話しています。
早朝に突然汗まみれで目が覚め、何か悪いことが起きるのではと不安にかられるそうです。
頭の中は不安でいっぱいで、それにも関わらず何に不安を感じているのかがわからないのだと言います。
そして、初対面の人と話していると、リラックスができず話に集中ができないということもあるそうです。
ぼーっとしてどこか違うところを見ていたと責められてしまい、社交の場では疎外感を感じることがあるそうです。
監督としての一面
イギリスの名俳優であると同時に、監督としての一面も持っています。
2012年に、「Shakespeare’s Coriolanus」で初監督を務めました。
2013年には、「The Invisible Woman」で主演と監督を務めました。
「ハリー・ポッター」以外の作品は?
以下は出演映画と、filmarksでの評価です。
嵐が丘(1992):3.5
ベイビー・オブ・マコン(1993):3.6
シンドラーのリスト(1993):4.1
クイズ・ショウ(1994):3.4
ストレンジ・デイズ(1995):3.6
イングリッシュ・ペイシェント(1996):3.5
オスカーとルシンダ(1997):3.4
アベンジャーズ(1998):2.7
太陽の雫(1999):3.6
ことの終わり(1999):3.3
オネーギンの恋文(1999):3.3
ミラクル・メーカー 奇蹟を起こした人イエスの物語(2000):2.7
ギャンブル・プレイ(2002):3.0
メイド・イン・マンハッタン(2002):3.3
スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする(2002):3.3
レッド・ドラゴン(2002):3.6
ナイロビの蜂(2005):3.7
上海の伯爵夫人(2005):3.3
REVOLUTION 最後の革命家の物語(2006):3.2
ある公爵夫人の生涯(2008):3.4
愛を読む人(2008):3.6
ハート・ロッカー(2008):3.6
ヒットマンズ・レクイエム(2008):3.8
タイタンの戦い(2010):3.1
ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ(2010):3.5
セメンタリー・ジャンクション(2010):3.7
英雄の証明(2011):3.1
MI5 消された機密ファイル(2011):3.2
タイタンの逆襲(2012):3.0
大いなる遺産(2012):3.3
007 スカイフォール(2012):3.8
The Invisible Woman(2013):3.3
MI5:灼熱のコンスパイラシー(2014):3.1
グランド・ブダペスト・ホテル(2014):3.8
007 スペクター(2015):3.8
胸騒ぎのシチリア(2015):3.2
ヘイル、シーザー!(2016):3.1
スピルバーグ!(2017):3.7
俺たちホームズ&ワトソン(2018):2.6
ホワイト・クロウ(2018):3.6
Kingsman: The Great Game(2020):未公開
Bond 25(2020):未公開
「オネーギンの恋文」では、妹のマーサが監督を務めました。
まとめ
闇の帝王ヴォルデモート卿は、レイフ・ファインズだからこそ成り立ったキャラクターであり、その裏には彼の苦労や戦いもありました。
また、レイフ・ファインズはイギリスの名優の1人であり、数多くの作品に出演しているため、ぜひ他の作品もチェックしてみてください。