今回は、「ハリー・ポッター」シリーズでルーナ・ラブッグドを演じた、イヴァナ・リンチを紹介します。
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イヴァナ・リンチとは?
名前 | Evanna Patricia Lynch(イヴァナ・パトリシア・リンチ) |
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生年月日 | 1991年8月16日 |
出身地 | アイルランド、ラウス州ターモンフェキン |
職業 | 女優 |
身長 | 158cm |
本名は、イヴァナ・パトリシア・リンチと言います。アイルランドのターモンフェキン出身で、姉が2人と弟が1人います。
父は学校の副校長なども務めたことがあり、母は先生という家庭に生まれました。演劇の学校に通った経験や、演技の経験もなく「ハリー・ポッター」シリーズがデビュー作です。
拒食症に苦しんだ過去
イヴァナは、11歳の頃から拒食症に苦しみました。リハビリ施設に入退院を繰り返すほどの重症で、2年ほど闘病が続きました。
辛い闘病生活の中で彼女を救ったのが、「ハリー・ポッター」シリーズだったと、アメリカABCテレビの番組で語りました。
「ハリー・ポッター」の大ファン
演技経験のなかったイヴァナがルーナ役のオーディションを受けた理由は、「ハリー・ポッター」シリーズの大ファンだったからです。闘病中、何度も「ハリー・ポッター」シリーズを読み返しました。
イヴァナが11歳の頃、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」が発売されました。
発売日には、作者のJ.K.ローリングのサイン入りの本が発売されるということで、病院に外出許可をもらい本屋に向かいました。
両親と病院、本屋のスタッフの協力があり、無事サイン入りの本を手に入れたイヴァナは、病院に戻り数時間で70ページ近く読んだそうです。
この話は、イヴァナがルーナ役のオーディションを受ける以前の素人時代の話です。
この話が2003年にネット記事となっており、顔に傷とメガネを描いて嬉しそうにサイン入りの本を持つイヴァナの写真が掲載されています。
英語ですが、記事はこちらです。
また、猫好きでもあるイヴァナは、飼い猫に「クルックシャンクス」「ダンブルドア」「ルーナ」と名前をつけたこともあるそうです。
J.K.ローリングと文通していた
闘病中に、大好きなハリー・ポッターの作者であるJ.K.ローリングに手紙を出したそうです。
その手紙で、どれほどハリー・ポッターが好きか、また自分の病気のこと、そしてハリー・ポッターに救われていることを伝えました。
すると、J.K.ローリングから返事がきて、その後も何度かやり取りをしたそうです。
IMAGEのインタビューで、次のように語っています。
Even now, it boggles me, how she had the time,” says Lynch. “I think she has an amazing heart. I was very sick at the time, and I told her that Harry Potter was my only distraction from that. I told her all my insecurities, and I guess she related to that. I guess I knew she would, I knew she would be sensitive enough to understand. She sometimes told me in letters about how insecure she felt as a young girl, and that she injects?that into all her characters – the outsider feeling. Especially in Luna and Neville.
J.K.ローリングはイヴァナに共感し、励ましてくれたそうです。また、J.K.ローリング自身も不安や悩みを抱え、そういった部分をルーナやネビルなどのキャラクターに投影しているとも伝えたそうです。
文通の中で、J.K.ローリングは映画のエキストラに参加しないかと誘ったこともあるそうですが、イヴァナはそれを断り、ルーナ役のオーディションに自ら応募をしました。
見事1万5000人の中から、ルーナ役を勝ち取りました。
オーディションを担当したデヴィッド・ヘイマンは、The Independentで、「他の候補者たちはルーナを演じることができた。イヴァナはルーナそのものだ。」と語っています。
作者とのつながりはあったものの、それがオーディションに有利に働いたことはないとJ.K.ローリングが断言しています。
J.K.ローリングは、ルーナ役が決まってから初めて、文通をしていた子が選ばれたのだと知ったそうです。
ルーナのアクセサリーは手作り
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」で、ルーナが着用しているカブのイヤリングは、イヴァナが自分で作ったものだそうです。
ビーズアクセサリー作りが好きで、他にも「ハリー・ポッターと謎のプリンス」のクリスマスパーティーのシーンで着用しているブレスレットも手作りしたそうです。
YouTubeには公式ではありませんが、カブイヤリングの作り方の動画も載っているため、ルーナファンは必見です。
ハリー・ポッターキャストと仲良し
イヴァナは、パンジー・パーキンソン役のスカーレット・バーンととても親しいそうで、彼女のインスタグラムにはスカーレットが度々登場しています。
スカーレットは、もともとルーナ役のオーディションを受けたそうですが、マルフォイの仲間のパンジーとして6作目以降から出演しています。
イヴァナは2018年に、アメリカの番組「ダンシング・ウィズ・スターズ」という番組に出演し、ファイナルまで勝ち抜きました。その際にゲストダンサーとして、スカーレットが登場しています。
また、この番組でファイナルまで進んだイヴァナに向けて、元共演者がビデオメッセージを送りました。
イヴァナにビデオメッセージを送った元共演者一覧
エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー)
トム・フェルトン(ドラコ・マルフォイ)
ボニー・ライト(ジニー・ウィーズリー)
ジェームズ・フェルペス(フレッド・ウィーズリー)
ケイティ・リューング(チョウ・チャン)
マシュー・ルイス(ネビル・ロングボトム)
J.K.ローリング
ジェームズ・ポッター役の俳優と交際
2014年頃から、イヴァナとロビー・ジャーヴィスが交際しているという噂が流れ始めました。
ロビー・ジャーヴィスは、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」で若き日のジェームズ・ポッターを演じた俳優です。
2014年にUSJのハリー・ポッターエリアがオープンし、そのイベントで来日したイヴァナは、ロビーを同伴し観光を楽しんでいました。
ハリー・ポッターファンが喜ぶカップルでしたが、2016年に破局が報じられました。
「ハリー・ポッター」以外の作品は?
以下は出演映画と、filmarksでの評価です。
GBF(2013):3.3
Dynamite: A Cautionary Tale AKA Addiction: A 60’s Love Story(2014):?
Danny and the Human Zoo(2015):?
My name is Emily(2015):3.0
Madness in the Method(2018):?
日本未公開作品のため、評価がついていないものが多いです。
まとめ
イヴァナ・リンチは、演技経験のないファンという立場から「ハリー・ポッター」の世界に飛び込み、その存在感から人気キャラクターの1人となりました。
そこには、拒食症との戦いや作者との秘話など様々なバックグラウンドがあり、イヴァナの人柄がルーナという役に反映されていることがわかります。