今回は「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の、あらすじや見どころを紹介します。ネタバレを含むので、ご注意ください。
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「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の作品情報
上映日 | 2007年7月13日 |
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上映時間 | 138分 |
製作国 | イギリス、アメリカ |
監督 | デヴィッド・イェーツ |
脚本 | マイケル・ゴールデンバーグ |
キャスト | ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリントなど |
映画賞 | |
原作 | 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 上・下』 |
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」は、2003年に発売されたJ.K.ローリング著『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 上・下』を映画化した作品です。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 上・下』は、2008年の時点で合わせて290万部発行されました。児童書は、2万部売れればベストセラーとされることもあるため、驚異的な人気だということがわかります。
そして、2007年に映画化されイギリスとアメリカで公開されました。日本では2007年の7月20日に公開されました。
映画史に残る大ヒットシリーズとなった「ハリー・ポッター」は全8作となっており、「ファンタスティック・ビースト」シリーズがスピンオフとして続いています。
監督のデヴィッド・イェーツはイギリス出身で、本作以降の「ハリー・ポッター」シリーズ、そして「ファンタスティック・ビースト」シリーズの監督も務めています。
物語の舞台は、1995年のイギリスです。普通の男の子だと思っていたハリー・ポッターが、魔法使いであることを知り、ホグワーツ魔法魔術学校に入学しました。
ホグワーツでの5年目を迎え、ヴォルデモートとの戦いがいよいよ始まります。
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登場人物紹介
ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)
ハリー・ポッターは、赤ちゃんのころに親をなくした魔法使いの少年です。闇の魔法使いヴォルデモート卿により、両親の命を奪われましたが、その際ハリーだけが攻撃から生き残りました。
その時に受けた額の傷が、ハリーのトレードマークとなっています。
両親の死後は、いとこのダーズリー一家と暮らしていましたが、11歳の誕生日を期にホグワーツ魔法魔術学校へ入学しました。
ハリー役のダニエル・ラドクリフは、ロンドン出身の俳優です。「ハリー・ポッター」出演以前から、子役としてドラマや映画に出演していました。
ダニエルのプロフィールについては、こちらをご覧ください。
ロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)
ロン・ウィーズリーは、ハリーの友達で同じグリフィンドール生です。明るく少しおとぼけなキャラクターで、いつも友達に囲まれているような男の子です。
ウィーズリー家は、一家全員が純血の魔法使いです。7人兄弟の5番目で、兄弟全員が代々グリフィンドール生です。前作「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」で、ロンが13年間飼っていたネズミのスキャバーズが、ピーター・ペティグリューという魔法使いだとわかりました。
ペティグリューは、隠れていたハリーの両親の居場所をヴォルデモートに教えた、裏切り者です。
ロンは、イギリスの俳優であるルパート・グリントが演じました。もともと「ハリー・ポッター」の大ファンで、演技経験なしでオーディションに合格しました。
最近では、「Snatch」や「The ABC Murders」などのテレビドラマで活躍しています。
ルパートのプロフィールについては、こちらをご覧ください。
ハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)
ハーマイオニーは、ハリー、ロンの同級生です。両親とも非魔法使い(マグル)でありながら、魔力を持っています。
勉強が大好きで、その豊富な知識でいつも問題を解決します。ハキハキした性格から、周りの男の子を少し圧倒することもありますが、繊細な一面も持ちあわせています。
ハーマイオニーを演じたのは、イギリスの女優であるエマ・ワトソンです。イギリス人ですが、実は生まれはフランスです。
これまで数え切れないほどの賞を受賞、ノミネートされています。最近では、「美女と野獣」(2017)でのベル役で、歌を披露し話題となりました。
エマ・ワトソンのプロフィールについては、こちらをご覧ください。
ドローレス・アンブリッジ(イメルダ・スタウントン)
ドローレス・アンブリッジは魔法省大臣付上級次官で、魔法省からホグワーツ改革のために派遣されました。闇の魔術に対する防衛術を担当しますが、生徒に呪文を使わせず本だけ読ませるなど、教育者としての素質はありません。
いつもピンク色の服を着ており、校内のアンブリッジの部屋には壁中に猫柄の皿が貼ってあります。優しそうな話し方をしますが、冷酷な性格で子供も嫌いです。
アンブリッジを演じたのは、イギリス出身のイメルダ・スタウントンです。スネイプ役のアラン・リックマンらを輩出した、王立演劇学校出身で、舞台にも数多く出演しています。
イギリスでは非常に有名な女優で、「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」(2005)や「マレフィセント」(2014)などにも出演しています。
ルーナ・ラブグッド(イヴァナ・リンチ)
ルーナ・ラブグッドは、ホグワーツの4年生でレイブンクロー生です。カブのイヤリングや、ライオンの被り物など変わったものを身につけるのが好きで、発言も少し変わっています。
そのため、生徒たちからは「不思議ちゃん」と呼ばれています。持ち物を隠されるなど、いじめられることもありますがとても心の優しい女の子です。
ルーナを演じたのは、アイルランド出身のイヴァナ・リンチです。もともと原作の大ファンで、作者のJ.K.ローリングに手紙を送るほどでした。
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」を読んで、ルーナ役のオーディションがあれば自分しか適役はいないと思っていたところ、演技経験ゼロでルーナ役を獲得しました。
イヴァナのプロフィールについては、こちらをご覧ください。
シリウス・ブラック(ゲイリー・オールドマン)
シリウス・ブラックは、無実の罪で13年間アズカバンに収容されていた魔法使いです。ハリーの両親と親友であり、ハリーの名付け親でもあります。
3作目の「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」で、ハリーはシリウスが無実だと知り、逃亡の手助けをしました。それ以来、どこかに身を隠しています。
シリウスを演じたのは、イギリスの俳優ゲイリー・オールドマンです。16歳で高校を中退し、演技を学びはじめました。「レオン」(1994)や「フィフス・エレメント」(1997)など数々の作品に出演し、名悪役としても知られます。
ゲイリー・オールドマンのプロフィールについては、こちらをご覧ください。
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」のあらすじ
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」のあらすじ(ストーリー)を結末まで解説しています。
この先、ネタバレを含んでいるため、ご注意ください。
(ネタバレの箇所は赤文字で表記しています。)
マグル界でディメンターに襲われる
ハリーはダースリー家で夏休みを過ごしていますが、セドリックが殺されヴォルデモートが復活したことにより、毎日のように夢でうなされています。そんなハリーを、ダドリーは友達とともにバカにし、怒ったハリーはダドリーに杖を向けます。
すると、まだ何も魔法を使っていないにも関わらず、あたりが暗くなり大雨が降りはじめます。不穏な空気を感じながら、ダドリーと雨宿りできる地下通路に走りますが、そこにはなぜかディメンターがいたのです。
ディメンターは魔法界の生き物であり、アズカバン牢獄を監視しているのでマグル界にいるはずがありません。2人はディメンターに襲われてしまい、ダドリーを助けるためにハリーはパトローナスの呪文を使います。
なんとかディメンターを追い払えましたが、魔法を使ったところを通りかかったマグルに見られてしまいました。そのマグルとは、ダーズリー家の近所に住むフィッグさんでしたが、フィッグさんは「杖をしまうんじゃないよ」といいます。
ディメンターに襲われて気がおかしくなったダドリーを、フィッグさんに付き添われながら家へと運びます。どうやらフィッグさんはスクイブ(魔力を持たない魔法使い)で、ダンブルドアの言いつけでハリーを見守っていたのでした。
家に着くと魔法省から手紙が届き、マグルの面前で魔法を使ったことにより、ハリーはホグワーツを退学処分となってしまいます。絶望し、その日の夜も悪夢を見ていたハリーですが、夜中にふと目が覚めます。
ハリーの部屋に誰かが忍び寄ってきますが、それはアラスター・ムーディーをはじめとする不死鳥の騎士団でした。不死鳥の騎士団とは、以前ヴォルデモートが猛威をふるった際に、ダンブルドアが結成した秘密組織です。
ハリーの退学処分は、ダンブルドアの説得のおかげで懲戒尋問まで保留になっていました。そして、ハリーを安全な場所へ移すために騎士団がやってきたのです。
ロンドン内にある騎士団の本部に連れていかれると、そこにはシリウス、ルーピン、スネイプ、ハーマイオニーやウィーズリー一家がいました。そこで初めて騎士団の存在を知らされたハリーは、自分だけ除け者にされていると感じてしまいます。
さらに日刊預言者新聞には、ヴォルデモートの復活はデマで、ハリーが嘘つきだと書かれていました。魔法大臣のコーネリウス・ファッジは、ヴォルデモートの復活を語る人々を権力でねじふせていました。
ファッジはヴォルデモートに対する恐怖から取り乱し、ダンブルドアに大臣の地位を奪われるのではないかと、圧力をかけていたのです。
恐怖でおびえる魔法大臣
シリウスの話によると、ヴォルデモートは前回猛威をふるった暗黒時代に持っていなかった、あるものを探しているのだそうです。しかしモリーやムーディーは、まだ子供のハリーにそのことを教えるべきではないと反対しました。
そして、ハリーの尋問の日がやってきます。アーサーに付き添われて魔法省へ向かいますが、急遽尋問の時間が5分後に早まったという知らせを受けます。急いで法廷へ向かうと、そこには大勢の魔法使いがいました。
ファッジは何としてもハリーを追放しようと、未成年の魔法使いの魔法使用の尋問に、刑事事件の法廷を招集していました。さらに、証人のダンブルドアが尋問に間に合わないよう、尋問の場所と時間を急遽変更していたのです。
しかし、ダンブルドアが目撃者としてフィッグさんを呼んでいたいため、ハリーの無罪放免が決定しました。ハリーはダンブルドアに話しかけようとしますが、ダンブルドアは無視をして去ってしまいました。
ホグワーツへ出発する日、シリウスが危険をかえりみずハリーを見送りに来てくれました。シリウスから、騎士団の創立メンバーが写っている写真をもらい、そこにはハリーの両親も写っていました。
また、ネビルの両親も騎士団のメンバーであり、死んだほうがましなほどひどい目にあったと知りました。
新学期からは、ハリーの尋問の時にいたドローレス・アンブリッジが、闇の魔術に対する防衛術の先生に赴任しました。これは、魔法省がホグワーツに干渉することを意味します。
校内では新聞を信じる生徒たちがハリーの陰口をいい、友達だったシェーマスとも口論になってしまいます。こうしてハリーは、ホグワーツでもどんどん孤独になっていってしまうのです。
さらに、授業で杖を使わせず、実践的なことは何も教えようとしないアンブリッジに反抗した結果、罰則を受けることになってしまいます。
罰則はアンブリッジの特別なペンを使った書き取りで、そのペンで書いた文字は体に傷として刻まれるという、体罰といえるひどさでした。
そんなアンブリッジが、魔法省からホグワーツの高等尋問官に任命され、ますますアンブリッジの横行が続きます。次から次へと新しい校則を作り、ホグワーツを乗っ取ろうとするのです。
ファッジは、行方不明者続出の犯人はヴォルデモートだと頭ではわかっていながら、メディアではシリウスが犯人だと報じていました。
そんな中、ハリー、ロン、ハーマイオニーにシリウスから連絡がきます。情報によると、ファッジは生徒たちに戦闘の訓練をさせたくないのだそうです。それは、ダンブルドアが軍隊を作って、魔法省にたてつくという妄想のせいでした。
ダンブルドア軍団の結成
ハーマイオニーは、アンブリッジが魔法を教えないなら、闇の魔術と戦ったことのあるハリーに教わろうと提案します。興味のある生徒たちを集め、「ダンブルドア軍団」を結成しました。
魔法の練習場所には、ネビルが見つけた「必要の部屋」を使うことにしました。必要の部屋は、必要な人の前にのみ現れる部屋で、その人の必要なものが全て揃っています。
ハリーは軍団の皆に、失神の呪文やパトローナスなど、戦闘に役立つ呪文を教えます。一方、アンブリッジに協力するミスター・フィルチは、懸命に軍団のしっぽをつかもうとします。
クリスマス休暇前、ハリーはチョウ・チャンと話をします。チョウは、恋人だったセドリックを亡くして悲しんでいましたが、実はハリーのことも気になっていました。そして2人は付き合うことになりました。
その日の夜、ハリーは悪夢にうなされます。それは、どこかの部屋でロンの父アーサーが蛇に襲われている夢でした。その夢の中では、ハリーが蛇の視点でアーサーを襲っていました。
急いで校長室に連れて行かれたハリーは、ダンブルドアに夢について質問されます。ハリーが見たのは夢ではなく、現実でした。アーサーは実際に蛇に襲われ、重傷をおっていたのです。
しかし、何が起きているか聞いてもダンブルドアは答えず、ハリーの方を見ようともしませんでした。フラストレーションを感じたハリーは、「僕をみて」と叫びます。それを見たダンブルドアは、スネイプを呼びました。
ヴォルデモートとのつながり
ハリーはスネイプの部屋に連れていかれ、ヴォルデモートとハリーの間に絆ができていることを知らされます。ヴォルデモートがそれに気づいているかは定かではありませんが、気づかれれば心を読まれ操られてしまいます。
それを防ぐために、閉心術を習得することになりました。しかし、閉心術はとても難しい魔法で、すぐには習得できませんでした。
クリスマスの日、ハリーはウィーズリー一家と騎士団本部で過ごします、そこには、無事退院できたアーサーとシリウスもいました。シリウスから、騎士団本部はシリウスの実家で、ブラック家はベラトリックス・レストレンジなど闇の魔法使いも輩出していることを知ります。
ヴォルデモートとの絆のせいで、自分が悪に染まっているのではと恐るハリーに、シリウスは優しく助言をしてくれました。
アンブリッジの支配
学校がはじまると、旅に出ていたハグリッドが戻ったという知らせがきます。ハグリッドは、ダンブルドアの遣いで巨人の説得に行っていました。しかし、そこにはデスイーターたちもおり、ヴォルデモート側も巨人を仲間に入れようとしていたのです。
さらに、アズカバンから特別監視下にあった囚人10名が脱獄し、その中にはシリウスのいとこベラトリックスも含まれていました。そのため、魔法省はシリウスのしわざだと報じました。
ネビルはハリーに、14年前にネビルの両親に磔の呪いをかけ、今も正気を取り戻せないほど苦しめたのはベラトリックスだと明かしてくれました。2人はネビルの両親のためにも、ヴォルデモート軍と戦うことを誓います。
必要の部屋で軍団が魔法を練習していると、突然アンブリッジが壁を破壊して現れます。そこには、捕らえられたチョウがいました。
ハリーとチョウは校長室へ突き出され、ファッジとアンブリッジは「ダンブルドア軍団」という名前を証拠に、ダンブルドアをアズカバン送りにしようとします。
ダンブルドアは不死鳥とともに、どこかへ消えてしまいました。そしてついに、アンブリッジがホグワーツの校長になってしまいます。
生徒たちはアンブリッジの作った膨大な校則に縛られ、ダンブルドア軍団のメンバーはチョウ以外全員書き取りの罰則を与えられました。
メンバーはチョウが密告したせいだと思い、ハリーとチョウも自然と別れてしまいました。
皆の役に立とうと頑張ったのに、それが裏目に出てしまったことに落ち込むハリー、ロン、ハーマイオニーのもとに、突然ハグリッドが現れます。ハグリッドは、何もいわずに3人を森へと連れて行きました。
ハグリッドが向かった先には、巨人のグローピーがいました。グローピーはハグリッドの義弟で、巨人の説得に行った際に連れてきたのです。
ダンブルドアがいない今、自分の身も危ないため3人にグローピーのことを任せようとしたのでした。
スネイプとの閉心術の特訓は続き、ハリーは何度も失敗します。そんな中、ふとスネイプの心の中を見てしまいました。スネイプはホグワーツの生徒だった頃、ハリーの父ジェームズにいじめられていました。
その過去を見られてしまったスネイプは、ハリーが術を習得する前に教えることをやめてしまいます。
期末試験の日、ハリーたちが試験を受けていると、ロンの兄フレッドとジョージが花火などの魔法を使い、ボイコットを起こします。これを期にフレッドとジョージは退学になってしまうのですが、生徒たちは2人に拍手をして喜びます。
ハリーも皆と喜んでいると、突然ヴォルデモートとの絆により、シリウスが捕まり拷問されている様子を見せられます。
ヴォルデモートが探すある物
ハリーはシリウスが捕まっている場所が、尋問を受けた時に見た魔法省の神秘部だと気がつきます。そして、ヴォルデモートが探し求めているのは、予言だとわかりました。急いで魔法省に向かおうと、アンブリッジの部屋にある煙突飛行ネットワークを使うことにしました。
アンブリッジの部屋に忍びこみますが、見つかってしまいネビルやロンの妹ジニー、友達のルーナも捕まってしまいます。アンブリッジはスネイプを呼び、真実薬を使ってハリーに全て喋らせようとします。
しかしスネイプは、真実薬はアンブリッジがチョウに使って以来残っていないと話しました。ハリーはスネイプに、「パッドフッド(シリウスのこと)が捕まった。あの人にあれが隠されてる場所で」と言います。
わけがわからないアンブリッジは、なんと禁じられている磔の呪いをかけてハリーに吐かせようとします。見かねたハーマイオニーは、「ダンブルドアの秘密の武器のありかを教える」と言って、アンブリッジを森へ連れて行きます。
グローピーのいるところまで連れて行き、その先はノープランでしたが、ケンタウロスたちが現れアンブリッジを捕まえます。
急いで学校へ戻ると、ロンの作戦で軍団のメンバーは解放されていました。ハリー、ロン、ハーマイオニー、ネビル、ジニー、ルーナの6人で神秘部へ向かい、シリウスが捕まっているところへ行きますが、そこには誰もいませんでした。
誰もいない代わりに、神秘部には水晶玉のような物がたくさん置いてありました。これこそが予言であり、ハリー・ポッターの名前が書いてある予言を見つけます。
ハリーが手に取ると、予言は「一方が生きる限り他方は行きられない」と言いました。その時、デスイーターが現れます。それは、ドラコ・マルフォイの父ルシウスでした。
ルシウスの他にも、ネビルの敵であるベラトリックスらデスイーターに囲まれ、窮地に追いやられます。ルシウスは、予言を渡せばヴォルデモートとの絆の秘密を教えると、ハリーをそそのかします。
ハリーは動じす、軍団の皆とともにデスイーターと戦います。しかし、ハリー以外全員デスイーターに捕まってしまい、予言を渡すしかない状況になってしまいました。
すると、ハリーの横にあったアーチからシリウスや騎士団のメンバーが現れ、デスイーターとの交戦がはじまります。ハリーも加勢し、その戦いぶりからシリウスは「いいぞ、ジェームズ」と思わず言ってしまいます。
シリウスがルシウスを倒した直後、遠くからベラトリックスが死の呪いを放ってしまいます。シリウスに命中し、アーチの中に引き込まれてシリウスは死んでしまいました。
ヴォルデモートが現れる
唯一の家族であるシリウスを殺されたハリーは、ベラトリックスを追い詰め、怒りで磔の呪いをかけてしまいます。するとヴォルデモートが現れますが、直後にダンブルドアも現れます。
ヴォルデモートとダンブルドアの一騎打ちとなり、互角の戦いが続きます。そこで、ヴォルデモートはハリーの心の中に入り、操ってダンブルドアと戦わせようとします。
ハリーは自分を見失わないよう懸命に抵抗し、ヴォルデモートを追い出すことに成功します。ちょうどその時、ファッジをはじめとする魔法省の役人たちが現れ、ヴォルデモートの姿を目撃します。
魔法省はようやくヴォルデモートの復活を認め、ファッジは辞任をしました。
ダンブルドアは、ヴォルデモートとハリーに絆ができることはわかっていました。わかった上でこの1年、ハリーを避けてヴォルデモートの関心を削ぎ、ハリーを助けようとしていたのです。
ハリーはシリウスを失ってしまいましたが、ヴォルデモートにはない仲間を持っていると確信し、5年生を終えました。
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の感想
シリウスは死んだのか?
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」で1番の衝撃は、やっぱりシリウスの死です。血は繋がっていないものの、唯一ハリーが家族と思え、心を開くことができるシリウスの死は、観客にとっても大きなショックです。
しかし、はじめて本作を観た時、「絶対シリウスは死んでない」と思いました。なぜなら、ルーナのあの言葉。「なくなっても最後にはきっと戻ってくる。ちょっと意外なところからね。」
正直、この言葉の意味は今でも明確にわかりません。しかし、これはおそらくJ.K.ローリングからのメッセージだと思います。
ネビルの成長
本作からもう1人の主人公、ネビルの活躍が目立つようになってきます。そうなんです、ネビルはかなり重要な人物です。
ネビルといえば、1作目から少しトンマなキャラクターとして描かれていますが、忘れてはいけません。1年目でグリフィンドールを優勝させたのは、他でもないネビルです。
ハリーの活躍が派手な分、ネビルの活躍はあまり注目されませんが、ハリーに引けを取らない成長をしているのです。どんどん勇気のある青年に育っています。
そして、最終章でもかなり重要な役割を担うので、今後も絶対に注目です。
ちなみに、ネビルがベラトリックスに捕まるシーンで、ベラトリックス役のヘレナ・ボナム=カーターは誤ってネビル役のマシュー・ルイスの鼓膜を破ってしまったそうです。
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の視聴方法
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」はレンタルや購入、動画配信サービスなどの方法で視聴することができます。
令和1年6月現在、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」を視聴できる動画配信サービスは以下の通りです。
U-NEXT | 税抜き1,990円(月額会員費) |
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dTV | 税抜き800円(月額会員費+個別レンタル費) |
Amazon Prime | 税抜き199円(個別レンタル費) |
まとめ
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」では、ハリーの苦悩や成長、そして過去の事実も少しずつ明かされていきます。また、ネビルの重要性も少しずつわかってきます。
今後の展開において欠かせない話なので、ぜひ楽しんでください。