今回は「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」の、あらすじや見どころを紹介します。ネタバレを含むので、ご注意ください。
Contents
「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」の作品情報
上映日 | 2011年7月15日 |
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上映時間 | 130分 |
製作国 | イギリス、アメリカ |
監督 | デヴィッド・イェーツ |
脚本 | スティーヴ・クローヴス/td> |
キャスト | ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリントなど |
映画賞 | ナショナル・ムービー・アワード 最も観たい夏の映画、サターン賞 ファンタジー映画賞 |
原作 | 『ハリー・ポッターと死の秘宝 上・下』 |
「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」は、2007年に発売されたJ.K.ローリング著『ハリー・ポッターと死の秘宝 上・下』を映画化した作品です。
『ハリー・ポッターと死の秘宝 上・下』は、2008年の時点で合わせて185万部発行されました。児童書は、2万部売れればベストセラーとされることもあるため、驚異的な人気だということがわかります。
そして、2011年に映画化され、日本では2011年の7月15日に公開されました。
映画史に残る大ヒットシリーズとなった「ハリー・ポッター」は全8作となっており、「ファンタスティック・ビースト」シリーズがスピンオフとして続いています。
監督のデヴィッド・イェーツはイギリス出身で、「ハリー・ポッター」シリーズの5~8作目、そして「ファンタスティック・ビースト」シリーズの監督も務めています。
物語の舞台は、1998年のイギリスです。普通の男の子だと思っていたハリー・ポッターが、魔法使いであることを知り、ホグワーツ魔法魔術学校に入学しました。
闇の帝王ヴォルデモート卿を倒すために、ハリーたちは分霊箱を探す旅に出ていましたが、ついに直接対決が始まります。
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登場人物紹介
ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)
ハリー・ポッターは、赤ちゃんのころに親をなくした魔法使いの少年です。闇の魔法使いヴォルデモート卿により、両親の命を奪われましたが、その際ハリーだけが攻撃から生き残りました。
その時に受けた額の傷が、ハリーのトレードマークとなっています。両親の死後は、いとこのダーズリー一家と暮らしていましたが、11歳の誕生日を機にホグワーツ魔法魔術学校へ入学しました。
ヴォルモートとの間に絆があり、お互いに心を読むこともできます。
ハリー役のダニエル・ラドクリフは、ロンドン出身の俳優です。「ハリー・ポッター」出演以前から、子役としてドラマや映画に出演していました。
ダニエルのプロフィールについては、こちらをご覧ください。
ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)
ヴォルデモートは、魔法界はじまって以来の最悪の闇の魔法使いで、ハリーの両親をはじめ大勢の人を殺しました。
魔法界を恐怖に陥れましたが、ハリーに使った死の呪いが跳ね返り、10年以上力を失っていました。
手下のピーター・ペティグリューによって体が復活し、ハリーの命を狙い続けています。
ヴォルデモートを演じたのは、イギリスの俳優レイフ・ファインズです。父は写真家、母は小説家、妹は映画監督、弟は俳優という、芸術や表現の才能豊かな家庭で育ちました。自身も俳優、映画監督として活躍しています。
ヴォルデモート役を受けたときは、あまり原作を知らなかったため断ろうとしていました。しかし、妹のマーサの子供たちに後押しされ、最も恐ろしい魔法使いを演じました。
レイフのプロフィールについては、こちらをご覧ください。
セブルス・スネイプ(アラン・リックマン)
セブルス・スネイプは、ホグワーツの先生で闇の魔術に対する防衛術を担当しています。もともと魔法薬学に精通しており、学生時代から得意な分野でした。
元デスイーターですが、ダンブルドアのおかげで教師として働いています。謎が多い人物ですが、学生時代にハリーの父ジェームズやシリウスらにいじめられていたことが、前作で明らかになりました。
スネイプ役は、イギリスの俳優アラン・リックマンが演じています。俳優の前はグラフィックデザイナーとして働いており、仲間とともにデザイン事務所も立ち上げています。
26歳で演劇学校に通い、「ダイ・ハード」(1988)で映画デビューをしました。「ラブ・アクチュアリー」(2003)や「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」(2007)などでも有名です。
アランは2016年の1月14日に、すい臓がんのため69歳で亡くなりました。アランのプロフィールについては、こちらをご覧ください。
ロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)
ロン・ウィーズリーは、ハリーの友達で同じグリフィンドール生です。明るく少しおとぼけなキャラクターで、いつも友達に囲まれているような男の子です。
ウィーズリー家は、一家全員が純血の魔法使いです。7人兄弟の5番目で、兄弟全員が代々グリフィンドール生です。4作目の「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」で、13年間飼っていたネズミのスキャバーズが、ピーター・ペティグリューという魔法使いだとわかりました。
ペティグリューは、隠れていたハリーの両親の居場所をヴォルデモートに教えた、裏切り者です。
ロンは、イギリスの俳優であるルパート・グリントが演じました。もともと「ハリー・ポッター」の大ファンで、演技経験なしでオーディションに合格しました。
最近では、「Snatch」や「The ABC Murders」などのテレビドラマで活躍しています。
ルパートのプロフィールについては、こちらをご覧ください。
ハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)
ハーマイオニーは、ハリー、ロンの同級生です。両親とも非魔法使い(マグル)でありながら、魔力を持っています。
勉強が大好きで、その豊富な知識でいつも問題を解決します。ハキハキした性格から、周りの男の子を少し圧倒することもありますが、繊細な一面も持ちあわせています。
ハーマイオニーを演じたのは、イギリスの女優であるエマ・ワトソンです。イギリス人ですが、実は生まれはフランスです。
これまで数え切れないほどの賞を受賞、ノミネートしています。最近では、「美女と野獣」(2017)でのベル役で、歌を披露し話題となりました。
エマ・ワトソンのプロフィールについては、こちらをご覧ください。
ネビル・ロングボトム(マシュー・ルイス)
ネビル・ロングボトムは、ハリーたちと同級生のグリフィンドール生です。ドジな性格で周りの皆からも茶化されやすいですが、とても正義感が強く優しい人物です。
ダンブルドア軍団のメンバーとして、ハリーとともにデスイーターと戦ったこともあります。
ネビルの両親は、以前ヴォルデモートが権威を振るった頃に、ベラトリックス・レストレンジによって磔の呪いをかけられました。それ以来、10年以上経っても正気に戻らない状態が続いています。
ネビルを演じたのは、イギリス出身のマシュー・ルイスです。マシューは、兄が役者活動をしていたのをみて、自分も俳優をはじめました。
ネビル役ではぽっちゃりした冴えない見た目が印象的でしたが、「ハリー・ポッター」シリーズ終了後は筋肉をつけ、別人のように変わりました。
2018年に「ハリー・ポッター」がきっかけで知り合った女性と結婚をしました。
マシューのプロフィールについては、こちらをご覧ください。
「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」のあらすじ
「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」のあらすじ(ストーリー)を結末まで解説しています。
この先、ネタバレを含んでいるため、ご注意ください。
(ネタバレの箇所は赤文字で表記しています。)
グリンゴッツに侵入
貝殻の家に逃げたハリー、ロン、ハーマイオニーらは、グリンゴッツで働いてたグリップフックと話をします。
グリップフックいわく、グリフィンドールの剣は夏まで、ベラトリック・レストレンジの金庫に保管されていました。
しかし、セブルス・スネイプが偽物とすり替えたそうです。本物の剣を見分けられるのはゴブリンだけのため、ベラトリックスはすり替えられたことに気が付いていませんでした。
また、ベラトリックスの金庫には他にも興味深いものがあるといいます。ベラトリックスは剣が盗まれたと知った時、他に何か盗んだかとしつこく聞いていたため、ハリーは金庫には分霊箱があると考えました。
そこで、グリップフックに頼んでグリンゴッツに忍び込むことにします。グリップフックは報酬として、グリフィンドールの剣を要求しました。
次に、オリバンダー老人と話をします。ハリーがドラコから奪った杖は、忠誠心を変えハリーの物となっていました。
また、死の秘宝について聞きますが、オリバンダー老人はニワトコの杖のありかをヴォルデモートに話してしまったそうです。ヴォルデモートは、ニワトコの杖を手に入れてしまいました。
グリンゴッツに入るため、ハーマイオニーがポリジュース薬でベラトリックスに変身し、ロンはデスイーターに扮し、ハリーとグリップフックは透明マントで隠れます。
なんとか中に入ることができ金庫に向かいますが、途中にはあらゆる魔法を洗い流す滝がありました。
金庫の前は、巨大なドラゴンが守っていましたが、グリップフックのおかげでくぐり抜けます。
金庫に入るとたくさんの金貨や財宝がありましたが、ハリーは気配で分霊箱に気がつきます。分霊箱は、金色の小さなカップでした。
カップを手に入れた時、グリップフックが剣を持って逃げてしまいます。
警備員に気づかれ絶体絶命の中、3人は金庫を守っていたドラゴンに乗って脱出に成功します。
ドラゴンから降りるため湖に飛び込んだ時、ハリーの頭にはある映像が見えます。それは、ヴォルデモートがグリンゴッツの関係者を殺している様子でした。
ヴォルデモートはハリーたちが金庫に入ったことも、分霊箱を手に入れたことにも気がついていました。
現時点でハリーがいくつ分霊箱を手に入れたかも把握しており、焦ったヴォルデモートは動揺している様子でした。
グリンゴッツの関係者の中にはグリップフックもおり、ともに殺されてしまいました。しかし、グリップフックが持っていたグリフィンドールの剣は、どこかへ消えてしまいます。
そして、次の分霊箱はレイブンクローに関係あるものだということもわかりました。
スネイプが支配するホグワーツへ
ハリーたちは、スネイプが牛耳るホグワーツに忍び込んで、レイブンクローに関係する物を探しに行くことにします。
しかし、デスイーターたちが城中をうろついているため、城の近くのホグズミード村へ行き、秘密の通路を通って学校に入ることにしました。
ホグズミード村へ姿現しをしますが、村にもデスイーターたちが張り込んでいました。
懸命に逃げるも行き止まりになってしまった時、誰かが家の中にかくまわせてくれました。驚くことにその人物は、パッと見ダンブルドアにそっくりでした。
その人の家の中には鏡があり、その鏡にはハリーの顔が映っています。そこにあったのは、シリウスが持っていたはずの両面鏡でした。
助けてくれたのはダンブルドアの弟のアバーフォース・ダンブルドアで、両面鏡でハリーを見守っていました。
両面鏡は1年ほど前にマンダンガス・フレッチャーから手に入れたそうです。鏡を見てマルフォイ邸にドビーを使わしてくれたのも、アバーフォースでした。
アバーフォースに、ホグワーツに侵入するのを手伝ってほしいと頼みますが、自殺行為だと反対されます。
しかし、ダンブルドアを信じて託されたことをやり遂げると強く話すと、アバーフォースは妹のアリアナの絵に何かを頼みました。
しばらくすると、アリアナが誰かを連れて戻ってきました。それは、ハリーの同級生のネビル・ロングボトムでした。
7つあった秘密の通路は閉鎖されてしまったため、ネビルが案内する新しい通路を使ってホグワーツに入ることができました。
生徒たちはハリーを歓迎し、騎士団のリーマス・ルーピンらに知らせます。
生徒たちに、レイブンクローに関わる小さくて簡単に隠せるものを知らないかと聞くと、ルーナが「レイブンクローの失われた髪飾り」ではないかといいます。
ティアラのようなもので何百年も前に失われ、みたことのある人は生きていないというものです。その髪飾りに目星をつけた時、ジニーがやってきて、ハリーがいることがバレたと知らされます。
生徒たちは大広間に集められ、ハリーについて情報を持っている者がいたら、名乗り出ろと言われます。
すると、生徒たちに紛れていたハリー自身が登場し、騎士団のメンバーも大広間に現れました。
スネイプがハリーに杖を向けると、マクゴナガル先生が立ちはだかり、スネイプと交戦します。
スネイプは学外へ逃げ、皆が喜ぶ中、ハリーの頭の中にヴォルデモートの声が響きます。
すると、全員の頭の中に同じように声が響き、ハリー・ポッターを差し出せと命じます。
1時間猶予を与え、その間にハリーを差し出せばホグワーツには手を出さないといいました。
スリザリンの生徒がハリーを捕らえようとしますが、皆反対し、ハリーが分霊箱を探す間皆で時間を作ってくれることになりました。
ロンとハーマイオニーは、分霊箱を破壊するために秘密の部屋にバジリスクの牙を取りに行き、ハリーはヘレナ・レイブンクローのゴーストに髪飾りのことを聞きに行きます。
ヘレナの話では、以前ハリーと同じように髪飾りを探している生徒がいたそうです。それはトム・リドルのことで、髪飾りを分霊箱にしたのでした。
髪飾りは必要の部屋に隠されていると知り、ハリーは急いで探しに行きます。
秘密の部屋では、ロンとハーマイオニーがバジリスクの牙を手に入れ、分霊箱のカップを破壊します。
分霊箱が破壊されると、ヴォルデモートとハリーに激痛が走り、ヴォルデモートは怒り狂います。
ホグワーツの周りは、先生たちが一丸となって張った結界で守られていましたが、激怒したヴォルデモートの力で破られてしまいます。
ヴォルデモート軍が学校に攻め込み、激しい戦いが始まります。
第2次魔法戦争が始まる
ハリーは必要の部屋に入りますが、そのあとをドラコとその手下たちがつけてきます。
分霊箱の声を聞き、ようやく髪飾りをみつけましたが、そこにドラコたちがやってきました。
3対1で追い詰められますが、ロンとハーマイオニーが来て助けに入ります。
しかし、ドラコの手下が火をつけてしまい、部屋中火に囲まれてしまいました。ハリーたちは運よくほうきをみつけ、飛んで逃げることができましたが、ドラコたちは逃げ場がなくなり追い詰められていました。
ハリーは見捨てることができず、ドラコたちを助けて一緒に部屋の外に逃げ出します。バジリスクの牙で髪飾りを破壊し、火に包まれる部屋の中に封印することができました。
またもやヴォルデモートとハリーに激痛が走り、ハリーにはヴォルデモートがペットのナギニを連れてどこかへ隠れる様子がみえました。
ペットの蛇が最後の分霊箱なのだと気がつき、ヴォルデモートの心を読んでどこに隠れたのかを探ります。
ヴォルデモートは、ルシウス・マルフォイと話しており、スネイプを呼べと命じていました。
ニワトコの杖はうまくヴォルデモートに仕えず、呪文を使うと徐々に亀裂が入っていくのです。
杖は、最後の持ち主からその杖を奪った人物に属するようになっており、ダンブルドアを殺したのはスネイプのため、ニワトコの杖の忠誠心はスネイプにあるのだと思われました。
そのため、ヴォルデモートはスネイプを殺せば杖が自分のものになると、スネイプを殺してしまいます。
ハリーたちはその様子を隠れてみており、ヴォルデモートが去った直後にスネイプの元に行きます。
まだわずかに息があるスネイプは、一筋の涙を流し、これを取ってくれと頼みます。急いで瓶に涙を取ると、スネイプはハリーに「私をみてくれ」と頼みます。
「リリーと同じ目をしている」といい、スネイプは息を引き取りました。
ハリーとヴォルデモートの絆の真実
戦う全員の頭に、ヴォルデモートの声が響きます。一旦ヴォルデモート軍を撤退させるため、その間に死者を弔えと、そしてハリーに禁じられた森に来いと伝えました。
大広間には、戦いで命を落とした人々が横たわっていました。その中には、ロンの兄フレッド、リーマス・ルーピンと妻のニンファドーラ・トンクスもいました。
ハリーは1人で校長室にいき、憂いの篩(うれいのふるい)にスネイプの涙を入れて記憶をみます。
その記憶にはスネイプが幼い頃、ハリーの母リリーと仲がよかったこと、ホグワーツに入学するとリリーとジェームズが仲良くなり、スネイプとは疎遠になってしまったことなどが記録されていました。
スネイプはデスイーターとなり、一度はヴォルデモート側につきました。しかし、7月末に生まれる男の子がヴォルデモートの脅威になるあという予言により、リリーの命が狙われてしまいました。
リリーへ変わらぬ愛情を持つスネイプは、ダンブルドアの味方となります。そして、命令を何でも聞く代わりにリリーを守ってくれと頼みます。
しかし、ペティグリューの裏切りによりリリーは殺されてしまい、スネイプは絶望します。ヴォルデモートがまた復活することを予測していたダンブルドアは、スネイプにハリーを守る役割を命じます。
ヴォルデモートがドラコにダンブルドア殺害を命じた時、ダンブルドアはそれに気づいていました。そして、スネイプがヴォルデモートに完全に信頼されるように、自分を殺す役割をスネイプに頼んだのです。
また、ヴォルデモートが完全に弱った時に、ハリーにあることを伝えてくれとも頼みました。それは、ハリーはヴォルデモートが意図せず作った分霊箱だということです。
だからハリーは蛇語を話せ、ヴォルデモートと心が繋がっており、能力の一部が移されているのでした。つまり、分霊箱であるハリーが死ななければヴォルデモートは死なないということです。
また、リリーを愛するあまり、スネイプのパトローナスはリリーと同じ雌鹿でした。グリフィンドールの剣を探していた時に、湖に導いた雌鹿のパトローナスはスネイプだったのです。
あまりに衝撃的な事実を知ったハリーは、ショックを受けます。自分は死ななければならず、ヴォルデモートの手によって殺されなければならないのです。
ロンとハーマイオニーのところへ行き、自分は分霊箱で、森へ行って殺されにいくことを伝え、最後の分霊箱であるナギニの破壊を頼みます。
ハリーは、金のスニッチを取り出し口をつけます。すると、中から蘇りの石が出てきました。
石を握ると、リリー、ジェームズ、シリウス、ルーピンが現れます。4人と話をし、覚悟を決めたハリーは石を捨ててヴォルデモートの元へ向かいました。
そしてついに、ヴォルデモートの放った死の呪いにより、ハリーは死んでしまいました。
分霊箱の破壊
死んだと思ったハリーは、真っ白な駅で目が覚めます。そこには、ヴォルデモートのかけらが死にかけていました。
そしてダンブルドアがやってきて、ハリーの中で行きていたヴォルデモートの魂は死んだと伝えました。
戻るかどうかは自分で決めることができ、ハリーは戻ることを決めます。
すると、先ほどの森へ戻って横たわっていました。ハリーは死んではいませんでした。
ハリーが死んだかどうか、ナルシッサ・マルフォイが確かめにきますが、まだ生きていることに気がつきます。
息子のドラコが生きているかと聞かれうなずくと、ナルシッサは「ハリーは死んだ」と嘘をついてくれました。
捕らえられたハグリッドがハリーを運び、ヴォルデモート軍はホグワーツへと向かいます。
ハリー・ポッターは死んだ、全員忠誠を誓えと命じますが、ネビルが勇敢に前に出て反抗します。
ネビルが組分け帽子からグリフィンドールの剣を出した瞬間、ハリーは動き出し、ヴォルデモートに攻撃します。
ハリーが生きているとわかると、ヴォルデモート軍の大勢が逃げて行きました。
ハリーがヴォルデモートと戦っている間、ロンとハーマイオニーはナギニを狙います。ナギニを追い詰めますが、バジリスクの牙を落としてしまい、絶体絶命となります。
ナギニに追い詰められ死を覚悟した2人ですが、ネビルが現れグリフィンドールの剣でナギニを破壊します。
分霊箱は全て破壊され、生身のヴォルデモート対ハリーとなりました。
ニワトコの杖はヴォルデモートに従わず、ついにハリーはヴォルデモートから杖を取り上げます。
すると、ヴォルデモートは灰となって消えていきました。
ダンブルドアが殺された夜、ダンブルドアから杖を奪ったのはドラコ・マルフォイでした。その夜から杖の忠誠心は、ドラコにあったのです。
しかし、マルフォイ邸でハリーがドラコの杖を奪って以来、ニワトコの杖はハリーのものとなっていました。
ついに戦いが終わり、19年の月日が経ちました。
ハリーはジニーと結婚し、息子にアルバス・セブルス・ポッターという名前をつけました。
「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」の感想
シリーズ完結にふさわしいラスト
ついに「ハリー・ポッター」シリーズが本作で完結します。
ハリーが分霊箱であるという事実、そして敵だと思っていたスネイプに守られていた事実は、これまでの多くの疑問を解決するだけでなく、感動も与えてくれます。
ヴォルデモートとハリーの違いとして、愛を知っているかどうかがよく挙げられてきました。
赤ん坊のハリーを救ったのは母リリーの愛、ハリーをずっと守り続けていたのもスネイプの愛、ジニーをベラトリックスから守ったのも母モリーの愛。
愛を知る人たちが闇の力に勝った戦争でした。しかし、全員が全員勝ったわけではなく、フレッド、ルーピン、ニンファドーラを失いました。
そういった部分が、戦いによりリアリティーを与えているのです。
悲しいシーンも多いですが、最後には次の世代に繋がれていくという希望で終わっています。
もう1人の選ばれし者
本作ではハリーとヴォルデモートの戦いがメインですが、実はネビルにも注目すべきです。
実はネビルは、原作でもう1人の選ばれし者として描かれています。ハリーが生まれる前の予言では、7月末に生まれる男の子がヴォルデモートの脅威となるとされ、該当するのはハリーとネビルでした。
結果ハリーではあったものの、ネビルは真のグリフィンドール生として、組分け帽子から剣を取り出しています。1人勇敢にヴォルデモートに意見する場面もあり、またナギニを破壊したのもネビルです。
1作目からおとぼけキャラという立ち位置でしたが、実は1作目でもネビルの勇敢さは描かれています。
ハリーは自分の運命と戦う勇敢さを持ち、ネビルは自ら運命を切り開いていく勇敢さを持っているのです。
ぜひネビルに注目して、もう一度本作を見てみてください。1作目もみて、成長を実感するのもおすすめですよ!
「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」の視聴方法
「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」はレンタルや購入、動画配信サービスなどの方法で視聴することができます。
令和1年7月現在、「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」を視聴できる動画配信サービスは以下の通りです。
U-NEXT | 税抜き1,990円(月額会員費) |
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dTV | 税抜き800円(月額会員費+個別レンタル費) |
Amazon Prime | 税抜き199円(個別レンタル費) |
まとめ
「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」は、シリーズ完結にふさわしい壮大なストーリーとなっています。
圧巻の戦闘シーンも見どころですが、ハリーの苦悩や周りの人からの愛も垣間見え、ファンも納得できる内容となっています。