今回は、「ハリー・ポッター」シリーズでチョウ・チャンを演じた、ケイティ・リューングを紹介します。
Contents
ケイティ・リューングとは?
名前 | Katie Liu Leung(ケイティ・リウ・リューング) |
---|---|
生年月日 | 1987年8月8日 |
出身地 | スコットランド、ノースラナークシャー |
職業 | 女優 |
身長 | 164cm |
本名は、ケイティ・リウ・リューングと言います。ケイティ・ラングと表記されることもあります。
台湾系イギリス人で、両親はケイティが3歳の時に離婚しており、父親と暮らしています。父はグラスゴーでレストラン経営をしています。
ジョナサンとバイオレットという兄妹が2人います。両親が香港生まれのため、ケイティは広東語を話すことができます。
チョウ役は父親の勧め
ケイティは、「ハリー・ポッター」シリーズ以前は演技経験がゼロでした。女優という仕事に興味もなく、学校ではシャイで物静かだったそうです。
ある日、テレビを見ていた父親がチョウ・チャン役のオーディションを知りました。応募条件は、16歳であること・アジア系であること、イギリスのパスポートを持っていることでした。
ケイティの父親は、娘が全ての条件に当てはまっているため、オーディションに行くことを強く勧めましたが、ケイティは乗り気ではありませんでした。
父親の後押しがあり会場に行ったはいいものの、たった5分のオーディションのために4時間並んだそうです。
次のオーディションでは4000人から100人に絞られ、シーンの実演などを行いました。そして見事、チョウ役を勝ち取りました。
決定の電話をもらった時ケイティは部屋で寝ており、寝ぼけていたためあまり理解していなかったそうです。その後また眠り、起きてからようやく事の大きさを実感したと語っています。(SHOLASTIC)
ハリーファンからの批判
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」には、ハリーとチョウのキスシーンがありました。
世界的人気シリーズの主役の初ロマンスということで、当時とても話題になりましたが、チョウに対する批判も多くありました。
そういった批判に対して、ケイティはThe Telegraphのインタビューで次のように語っています。
“I was quite impressed by how well I coped with it. I think it was all to do with being in denial. I tried to shut it out of my mind.”
あまり気にしないようにし、自分でも驚くほどうまく対処できたそうです。
「ハリー・ポッター」後の活動
「ハリー・ポッター」への出演が決まった時は「これが私のキャリアだ」と感じていたそうですが、シリーズ終了後になり「チョウ役は運が良かっただけで、これ以上はないんだ」と思ったそうです。(The Telegraph)
女優業から退き、写真の勉強を始めました。エジンバラの芸術大学に通っていましたが、卒業前にWild Swanという舞台への出演が決まりました。
舞台と学業を両立させ、無事大学を卒業した時に再び女優の仕事に戻ることを決めました。そこから3年間スコットランドの演劇学校に通い、卒業後はテレビドラマを中心に活躍しています。
2014年には「Run」というドラマで、次世代を担う俳優女優に贈られるBAFTA Breakthrough Britsという賞を受賞しました。
ケイティはグリフィンドール生
ケイティは自身のインスタグラムで、Pottermoreの組み分けテストを受けたと報告しました。
レイブンクローのチョウとは違い、結果はグリフィンドールでした。
他にも、ドラコ・マルフォイ役のトム・フェルトンや、ルーナ・ラブグッド役のイヴァナ・リンチらがグリフィンドールに組み分けられています。
恋人は?
ケイティは、Eric Cairaという人物と6年ほど交際をしていました。Ericはケイティの兄ジョナサンと仲が良く、家族ぐるみの付き合いでしたが破局したとみられます。(DailyRecord)
その後は香港出身の歌手Leo Kuとの交際の噂がありましたが、遠距離のためか長くは続かなかったようです。(M.Predator)
人種差別との戦い
ケイティはThe Telegraphのインタビューで、しばしば人種差別を受けると話しています。
スコットランドで生まれ、第1言語として英語を話すにもかかわらず、タクシーの運転手などに「英語がうまいね」と言われるそうです。
これは英語圏で生まれ育った人には褒め言葉にならず、イライラすることもあるそうです。
2018年に、ベトナム系アメリカ人のケリー・マリー・トランがインスタグラムで人種差別を受け、アカウントを削除しました。
ケリーは「スター・ウォーズ」の新シリーズでローズ・ティコを演じ、この役を気に入らない一部の人々からSNS上で攻撃を受けました。
この騒動の際にケイティは、ツイッターに「人種差別/女性蔑視は最悪」と投稿し、インスタグラムにはケリーをサポートする写真を投稿しました。(FANSIDED)
舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」では、ハーマイオニーをアフリカ系女優のノーマ・ドゥメジェニーが演じ、賛否両論の声が上がりました。
このキャスティングに対して、ケイティは「とても素晴らしい」と賛成の意を示しています。
「ハリー・ポッター」以外の作品は?
以下は出演映画と、filmarksでの評価です。
T2 トレインスポッティング2(2017):3.9
ザ・フォーリナー/復讐者(2017):3.6
「ザ・フォーリナー/復讐者」では、ジェッキー・チェンの娘を演じています。
まとめ
ケイティ・リューングは、真面目で努力家な性格であり、まるでチョウ・チャンそのもののようです。才能豊かなだけでなく、社会の問題にも真剣に向き合う素晴らしい人物です。