今回は、「ハリー・ポッター」シリーズでゴブリンのグリップフック、フィリウス・フリットウィックを演じた、ワーウィック・デイヴィスを紹介します。
ワーウィック・デイヴィスとは?
名前 | Warwick Ashley Davis(ワーウィック・アシュリー・デイヴィス) |
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生年月日 | 1970年2月3日 |
出身地 | イングランド、エプソム |
職業 | 俳優、司会者、作家、ディレクター、プロデューサー、コメディアン |
身長 | 107cm |
本名は、ワーウィック・アシュリー・デイヴィスと言います。サリー州のエプソムに、4人家族の長男として生まれました。
ワーウィックは、生まれつき小人症という病気のため低身長です。小人症の中でもまれな脊椎骨端異形成症(SED)であり、医者には10代まで生きられないと言われていました。
そんな医者に対して、ワーウィックの両親は「息子はそのルールを変えてみせます」と言ったそうです。
その言葉通りワーウィックは元気に育ち、父の教えでとても明るい性格になりました。クラスでも人気者だったそうです。(The Guardian)
デビュー作は「スター・ウォーズ」
ワーウィックの俳優デビューは、祖母の勧めがきっかけでした。ラジオを聞いていた祖母は、偶然「スター・ウォーズ ジェダイの帰還」の役者募集を知りました。
その役の応募条件が身長120cm以下であり、当時約89cmであったワーウィックにオーディションを勧めました。
そしてオーディションに受かり、イウォーク族のウィケット役を演じました。それ以降、6作にもわたって「スター・ウォーズ」シリーズに出演しています。
「ハリー・ポッター」で唯一の1人2役
「ハリー・ポッター」シリーズでワーウィックは、ホグワーツの教師であるフィリウス・フリットウィックと、グリンゴッツ銀行のグリップフックを演じています。
1作目の「ハリー・ポッターと賢者の石」では、「ウィンガーディアム・レビオーサ」を教えたフリットウィック先生と、グリップフックの声を担当しました。
グリップフックを演じたのは、ヴァーン・トロイヤーという別の俳優でした。
しかしヴァーンはアメリカ人であり、J.K.ローリングが俳優は全員イギリス人であってほしいと希望したため、声はイギリス人のワーウィックが担当しました。3作目以降はワーウィックが演じています。
また、1作目以降フリットウィック先生の見た目が変化していますが、これもJ.K.ローリングの希望により変更されました。
家族が大好き
ワーウィックは、彼と同じ小人症のサマンサ・バローズと結婚しました。
サマンサは、ワーウィック主演の映画「ウィロー」にエキストラとして出演しており、これがきっかけで交際が始まりました。
1989年には第一子となるロイドが誕生しました。しかし、ロイドは9日しか生きることができませんでした。さらに、第二子のジョージは、死産となってしまいました。
2人の死に夫婦は深く悲しみましたが、数年後長女のアナベル、三男のハリソンが誕生しました。アナベルとハリソンは2人とも、ワーウィックのSEDを受け継ぎました。(MailOnline)
デイヴィス一家は度々メディアに登場し、幸せな姿を見せています。「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」のグリンゴッツのシーンでは、義父も含めた家族全員が共演しています。
小人症俳優のサポート
ワーウィックは1995年に、義父のピーター・バローズとWillow Managementという芸能事務所を立ち上げました。
この事務所は、主に小人症の役者をマネージメントしています。
ワーウィックはインタビューで、多様性が重要だと語っています。
「ハリー・ポッター」以外の作品は?
以下は出演映画と、filmarksでの評価です。
スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983):3.9
メイキング・オブ・ジェダイの復讐「クリーチャーのすべて」(1983):3.5
イウォーク・アドベンチャー(1984):3.2
エンドア/魔空の妖精(1985):3.3
ラビリンス/魔王の迷宮(1986):3.5
ウィロー(1988):3.4
レプリコーン(1992):3.2
真夜中のミゼットデビル(1994):?
エクスカリバー(1997):2.8
スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999):3.8
ピノキオ ニュー・アドベンチャー(1999):2.9
スノーホワイト/白雪姫(2001):3.3
Ray/レイ(2004):3.7
バーサーカー(2004):2.8
銀河ヒッチハイク・ガイド(2005):3.7
ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛(2008):3.5
スター・ウォーズ エピソードI/ファントム・メナス 3D(2012):3.7
ゲット・サンタ!聖なる夜の脱獄大作戦(2014):3.4
スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017):3.8
まとめ
ワーウィック・デイヴィスは、自らの個性を活かして数多くの世界的人気作品に出演しています。辛い経験を乗り越え、多方面で活躍する姿は、多くの人に希望を与えています。